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高速カードバトル カードヒーロー4

2008年02月05日

本作は、任天堂が2000年に発売したゲームボーイカラー用のゲームソフト『トレード&バトル カードヒーロー』の続編にあたる。最初からコンピュータで遊ぶために作られた、オリジナルのトレーディングカードゲーム(TCG)を題材とした作品。前作からの変更点は、新ルール「スピードバトル」の追加、CPUの思考時間が短縮、新カードの追加やバランス調整などで、基本的なシステムは前作を踏襲している。


☆あらすじ☆
 公立門広中学校に通う中学二年生のサトルは、幼馴染のハルカに誘われて流行のカードゲーム、『カードヒーロー』を始める。サトルは様々な試練を乗り越え、出会った仲間やライバルと競い合いながら、成長していくのであった。
ストーリーモードは、チュートリアルの機能を果たしており、ゲーム本体はストーリーモードクリア後ともいえる。カードゲームが苦手な人や、本作からカードヒーローを始めた人にも分かりやすい丁寧な作りになっており、チュートリアルのお手本ともいえる出来だ。前作から引き続き登場する者や、前作のキャラによく似た別人もいるので、前作経験者へのサービスも抜かりはない。


☆ポイント☆
システム
「モンスターカード」や「マジックカード」などのカードを使い、デッキ(組み合わせ)を作り対戦する。「モンスターを召喚して戦う」という『マジック:ザ・ギャザリング』の流れを汲むルールではあるが、ストーン(ソース)やフィールドの設定など、オリジナル色が強い。
本作が戦闘に使うフィールドは、それぞれのプレイヤーを模した「マスター」キャラクターの固定に1マスずつ、残りは「モンスター」キャラクター設置のための2×2マスずつになっている。
またデッキは、30枚で構成される。(※スピードバトルは除く。詳細は後述)
コンパクトな構成に反して戦略の幅は広く、これはキャラクターによって攻撃できる場所が限られていることによるもので、プレイヤーは前衛キャラクターと後衛キャラクターを巧みに使い分け、相手の攻撃を避けつつ敵側の陣営を崩すなどといった臨機応変な選択眼が要求される。

新ルール「スピードバトル」
今作で新たに導入されたバトル方式。他のバトルと違ってマスターはおらず、相手のモンスターを先に5体倒したほうが勝利というルール。デッキはモンスターカード10枚にマジックカード・スーパーカード4枚で固定。最初にモンスターカードを3枚引き、以後1体やられる毎に1枚ドロー(マジック・スーパーの4枚は最初から手札)。設置できるモンスターは前衛・後衛の2体のみで、気合だめ、準備中などのルールは使用しない。

WIFI対戦
WIFIに対応し、ネットを通じて全国のプレイヤーとの対戦が可能となった。「プレイヤーの確保」という障壁をクリアすることにより、ゲームの価値自体が確実に上がっている。


☆まとめ☆
1994年ごろ『マジック・ザ・ギャザリング』の日本上陸によって、静かに幕を開けた日本のTCGブーム。その後、オリジナル作品やアニメ、ゲームをモチーフにした数々の国産TCGが生まれ、一時は多くのプレーヤーを獲得した。しかしながら、「ルールの複雑化」「対戦相手の確保の難しさ」「粗製乱造された稚拙な作品の出現」などにより、固定ファンのついた一部のタイトル以外は下火になってしまう。
しかしTCGはコンピューターゲームと結びつくことによって、新しい道を切り開く。実際に存在するTCGをコンピューターゲーム化する以外にも、TCGとほかの要素を融合した『カルドセプト』のようなゲームも登場。ルールを厳密に運用する必要のあるTCGはコンピューターとの相性がよく、通常のカードゲームより複雑なゲームを簡単に行うことができる『三国志大戦』や『ガンダムカードビルダー』などが生まれ、独自の進化を遂げることとなった。
そして本作は、コンピュータゲームのために作られたTCGであり、コンピュータに得意な複雑な処理や、厳密なルールの適応などを任せ、TCGの本質である「準備」と「研究」の面白さを十分に堪能させてくれ、まさに新しい形のTCGの姿だと思われる。若干、ストーリーモードのボリューム不足は否めないが、本編はその後からと考えれば問題ない範囲だ。ただし、コンピュータのAIに歯ごたえがなく、WIFI対戦が前提である点は考慮が必要。




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